熊野の賢吉は太鼓を打つのが好きな男だった。近くに住む平助おじいさんに太鼓を習い毎日太鼓を打っていた。
あるとき、平助おじいさんに「神楽」をやらないか?と話を持ちかけられた。神楽をやる人が少なくなったので仲間を集めてくれと頼まれた賢吉は、一念発起して若い人達を集め上根子神楽を始めることになり、熊野神社の例大祭で舞われる伝統ある上根子神楽を孫子の代まで継承したいと奮闘した。
月日が過ぎ、息子の修一が嫁の友子と共に東京の会社を辞めて花巻に帰ってきた。そしてかわいい孫、翔が生まれ幸せな生活がまっているはずだったが・・・翔は少しよそのこと違うようだ。
賢吉から修一、翔へ、神楽は受け継がれていくのか・・・・。
|