昭和46年秋。花巻市民に火がついた。郷土愛に燃え、百姓一揆にも似た市民運動が始まったのでした。
「花巻市の将来の為」「俺だぢの街にも駅が欲しい」
「私達も花巻から新幹線に乗りたい」
こんな気持ちが一つになって、新幹線駅誘致運動が動き出しました。
市民総決起大会や署名運動、子供から大人、男性も女性も皆、夢中で一丸となって新幹線花巻駅を実現するために!そして昭和60年春、東北新幹線新花巻駅開業。
この舞台は、一人の新聞記者の目を通し、その時代の町の勇士達が私利私欲を捨て、新幹線駅に心血をそそいだ様子を元気良く、コミカルに、そして温かく作り上げた物語です。
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