平成5年6月、花巻で県下ではじめての「全日本花いっぱい花巻大会」が開かれる。高橋ハナはその会員で、大会が開かれることに感激、賛同し大会準備に忙しい。
人一倍花に対する思いの強いハナは地区の花壇づくりに精を出す。夫もやさしく夫婦共々協力的に作業をする。
花と緑の会の会長をしている立花政太郎は、昨年妻を亡くし独り者である。気の優しいハナに好意を持っている。そんな気配が仲間に知られ、何かと話しの種になる。
ハナがある日突然、心臓発作をおこし倒れる。病院に運ばれ入院。看病する夫、ひんぱんに見舞いに訪れる政太郎・・・。そんな中、再び発作が・・・。
場面は、花の世界へ・・・。花の精達 パンジー、チューリップ、すいせん達が歌い踊る花の街。明るく楽しく春の風に吹かれながら気持ち良さそうにしている。
現実の世界からやってきたハナを優しく迎え、花の精の仲間になる。そこで、花達の抱えている悩みや心配事をハナはおだやかに愛を持って受けとめる。美しく元気よく、季節の花々が夢の世界をつくり出す。
そして、ラストは・・・ |