卒業を目前にした高校の演劇部三年生は、最後の公演に向けて大忙しだった。そこには地元に就職する者、進学する者、―そんな中で久恵は”女優になりたい”と夢をふくらませていた。母をはじめ廻りは猛反対。しかし、女優を目指し岩手を後にした。
でも、女優への道はなまやさしいものではなかった。役者を目指す仲間の悲痛な叫びの中で久恵の心の中に不安が渦巻いていった。久恵は一年ぶりに帰郷し、三年間、ともに過ごした仲間達と逢った。それぞれが歩む道は違っていたが、夢を抱き目指していこうと再び希望が見えてきた。
若者達が旅立ち、世間の風に吹かれながらも立派に成長していく姿を舞台にした作品となりました。 |