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 花巻市東十二丁目出身で、明治時代にメキシコ植民団に加わり、太平洋を渡った照井亮次郎の物語。   
幼い頃から冒険心に富み、ロビンソン・クルーソーに憧れていた照井亮次郎は、23歳の時に、榎本武揚の植民団に応募して、メキシコに渡る。
   
しかし、農耕に適地と言われていた土地は耕作には不向きで、しかもメキシコの気候は想像以上に激しく、植民団は1年を待たずに解散してしまう。   
なおもメキシコの地に残った亮次郎は仲間と協力して組合を設立し、商売に取り組んだ。後進のために辞書を作り、学校も設立した。   
しかしメキシコ革命による内戦の嵐が吹き荒れ、苦しい決断を迫られる。そして亮次郎の決断は、メキシコと日本の国交にも影響を与えていく。 
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